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人生を切り開くことば・石からのメッセージ       ~身代わり守り石~

人生を切り開くことば・石からのメッセージ       ~身代わり守り石~

第2章 石との出会いの物語

石には個性があり、生きていて、歌い、囁き、仕事をします。さて、ここからは、私が石と出会い、石の語る言葉を聞くに至ったいきさつをお話したいと思います。



幼少の頃は、誰もがやるように、河原の石や公園の石を触ったり、遊びに使うのが好きでした。ただ他の子と違っていたのは、両親に連れられて宝石店で石を眺めたり、石の話を聞くのが大好きだったことです。
デザインよりは、原石や宝石の組み合わせに強くひかれてしました。めずらしい原石を見る機会もよくありました。そのために、種類を覚えていくというのではなく、石そのものを見る視点が養われたのでしょう。このように幼い頃から、パワーの強い石をたくさん見て育ちました。

また、幼い頃から、美術館や博物館などで御物を見る機会もたくさんありました。宝石店などに並ぶ石と明らかに違うのは、石以外のエネルギーを感じることでした。王家に代々伝わる王冠の宝石には、石自身とは別の、王家の魂とでも呼べそうなものが感じられ、いつも圧倒される思いでした。

その頃の私はとても強いエネルギーを持った子供でしたので、パールとシルバー以外は身につけることもなく、ただひたすら見て感じるばかりでした。

20代の前半の頃、あるきっかけで「レイキ」と呼ばれるセミナーに参加しました。それまではレイキというエネルギーを扱うワークは、どこかうさんくさいもののように感じていたのですが、ある人から半ば強引に受けさせられることになったのです。受講してみると、とても楽なもので、自然のエネルギーをうまく使うためにあるテクニックだということもわかり、また体も精神もとてもリラックスできるようになり、感覚もより繊細で敏感になりながらも、とてもくつろいでいられるようになりました。そのためでしょうか、人のエネルギーやもののエネルギーがよくわかるようになり、少しずつ性質や特質、エネルギーの相性も、以前よりもよく判るようになってきたのです。

レイキでは、エネルギーを相手に流すことを「セッション」と呼びます。ある女性にレイキのセッションをした時に、彼女はグリーントルマリンのネックレスを身につけていました。じっと見ると、彼女とそのトルマリンとの性質が大きく異なるので、思い切って尋ねてみました。

「そのネックレスをしていると、体調が悪くなることがありますか?首や肩が凝りやすくなりませんか?」

すると彼女は、「そういえばそうね!」と答えました。

その一月後、彼女と再会すると、「あのネックレスをつけないようになってから、楽になったわ!娘にあげたら、もっと楽になったのよ。教えてくれてありがとう。どうしてあんなことがわかったの?」と言われたのです。
そこで、レイキを受けてから石と持ち主の相性がよくわかるようになったことをお話しすると、「じゃあ、私にぴったりの宝石を選んでくれない?」ということになり、一緒に新しいトルマリンのネックレスを選びました。
「同じグリーントルマリンなのに、本当に大丈夫?前のとはどう違うの?」と不安そうでしたので、前のネックレスと新しいネックレスとを並べて見比べてみることになりました。
すると、それぞれのトルマリンが、全く違うことを囁いているのです。その時に書き留めた言葉を、ここに記します。


娘さんのトルマリンネックレスの言葉です。


『どうぞ、私を使ってください。私はあなたのために、ただ一緒にいることでしょう。
あなたは喜び、歌い、そして人を癒していきます。
あなたの存在自体が、周りの人にとって喜びとなるのです。

そんな力がないと感じるときもあるでしょう。
そんなときは、私と一緒にいることを思い出してください。
私があなたを支えていきます。
苦しいときには、あなたの苦しみを吸いとるが如く、
悲しいときには、あなたの悲しみを溶かすが如く、
楽しいときには一緒に楽しみ、
癒しを与えるときにはあなたの更なる力となります。』




彼女のトルマリンネックレスの言葉です。



『さあ、今こそ向かい合いましょう。
あなたは生まれてきたときから、あなたに与えられたたくさんの恵みを拒んできました。

ですが今はもう、あなたが生まれた訳を知り、
あなたがたくさんの喜びに囲まれて生きてきたことを知るときです。

ためらいもあるかもしれません。
勇気がいることかもしれません。
そのために、私がここに来ました。
一緒に、あなた本来の慈しみある姿にかえりましょう。
本当のあなたは、たくさんの能力を持って生まれてきたのです。
それをこれから、大切に育てていくのです。
私があなたを助けていきます。一緒なら、きっとできます。』




「そうね!新しいのは、私にぴったりね。娘のは、娘らしいわ。娘に会ったこともないし、娘の話をしたこともないのに、どうしてわかったの?ホントに石の言葉がわかるのね!」と言うと、彼女は喜んで帰っていきました。
後日教えていただいたのですが、前のトルマリンのネックレスは、娘さんと一緒に宝石店で購入したそうで、娘さんのほうが気に入っていらしたそうです。多分初めから、娘さんの石だったのでしょうね。


その女性の紹介で、一緒に宝石を選んで、宝石の言葉を聞いて(リーディング)書き留めてさしあげたり、お手持ちの宝石の状態やエネルギーの相性、リーディングを行うことが少しずつ増えていき、いろいろな人や宝石と出会い、喜んでいただくことになりました。
そんなわけで、50万円や100万円を超えるような宝石ばかり見てきて、それはそれで楽しかったのですが、私にしてみれば、世の中にあまねくある石たちからいつも呼ばれているような、もっといろいろなところに目を向けなさいと言われているような、そんな気持ちになることもしばしばでした。


その頃に私は別の仕事をメインにしていて、関係者のみんなから認められていたのですが、ヘッドの方からだけはなぜかひどい扱いを受け、他の方から見ても異様だと思われるほどのいじめを受け、とても苦しんでいました。その仕事がとても好きでしたので、辞めて自分の責任を半ばで投げ出すこともできないでおり、とにかく最後までがんばろうと思ってやっていました。
そんな時、ひょんなことから、ある指輪をもらいました。6つの石でできたもので、これに出会った時のことは今でもはっきり覚えています。「おかえり!ずっと待っていたよ!」と言われて、とても驚いたのです。指輪をもらうことも、ふとした偶然のいきさつに見えるのに、ずっと私を待っていてくれたと思うと、胸が締めつけられるほどうれしく、何か大きな存在から守られているような、そんな感じがしたのです。

それまでほとんどアクセサリーはしなかったのですが、これだけはネックレスにして身につけてみました。
最初の2~3日間は、よく腕や足をあちこちぶつけていました。なんとこの指輪は、飛び回りたい子で、私をいろいろなところにひっぱっていきたがっていたのです。
4日目にようやく落ち着くと、今度はヘッドから急に辞職するように言い渡されました。なぜかこの瞬間から、私の人生は一気に開けたのです。
とにかくぎりぎりのところまでがんばって、いくら不当な理由での解雇とはいえ、相手のほうから切り出してもらえたことで、自分の責任はすべて果たすことができました。後から私が会社にとって必要な人間だということがヘッドにも理解できたようで、あれこれ画策されましたが、その辞職要求の言葉を盾に、相手に責任を持たせて、無事に会社を辞め、新しい人生のスタートを切ることができたのです。
今でも、そのヘッドにはとても感謝しています。

例の指輪との出会いをきっかけにして、私の人生は大きく変化しました。本格的に宝石のリーディングの仕事を始めることになったからです。
六石の組み合わせを持ったこの指輪をきっかけに、石の組み合わせの研究に入りました。「石は単独でもとても強い力を持っているが、組み合わせと配列で、もっともっと大きな力を発揮する」ということを、身を持って体験したからです。

石は同じ種類でもそれぞれに違う性質を持っていて、更に組み合わせによって、今のその人に本当にぴったりのアクセサリーやグッズができる。
ある時期を乗り越えるのに必要な力を与えてくれる。

そのことを知ってからは、一人でも多くの人にこのことを知ってもらって、人生を楽に生きてもらいたいと思う気持ちがとても強くなりました。

数百万のお金をかければ、すばらしい力を持った、一生付き合える宝石のアクセサリーを得ることもできますが、それはごく限られた機会に身につけられることが多いようです。
ですが、パワーストーンの配列で強い力が得られる、ということから、何百万ものお金をかけなくても、日頃気軽に身につけることができる石のアクセサリーが誕生することになったのです。そこで、天然石で組んだブレスレットや人形をお友達にお守りとしてつくってあげました。まずは、お友達の最近の出来事や悩んでいること、望んでいることを少しだけ教えてもらって、石を組んでいき、出来上がったところで石たちが歌うハーモニーを聞き、そのリーディング内容を書きとめ、記念に石たちの姿をカードに描きました。あるお友達との出来事を書きとめておきます。

そのお友達は絵を描くお仕事をしていて、引越しして新たに活動を始めたところでした。
新しい出発をするのに何かつくってもらえたら、という話でしたので、私は石と相談して作りました。組まれた石の言葉は、こんなふうでした。


『しずく石の歌

きらきらひかる 私の胸に
いつも湧き出る井戸があり
光を放つ 水が流れて
いっぱいの 星の しずくがつづく


石を呼んでくださってありがとうございます。あなたのために集まった石は、ネックレスになりました。

とても美しい色合いになりました。まるで星をちりばめたようです。
普段はブレスレットと人形を作ることがほとんどなので、ネックレスになったということは、とても意味のあることだと思います。あなたの胸中に、たくさんの希望や喜びや、胸いっぱいの何かがあるのでしょう。

石の言葉を書きとめておきますね。

私はあなたの照り返しを受けて光ります。
私の光は、あなたの光そのままなのです。
それを忘れないでください。

私が曇っているときには、あなたの心はきっと曇っているのです。
あなたの心が悲しんでいるときは、私は悲しみの色をなすでしょう。


それは、私があなたの鏡となるために、ここに来たからです。
あなたには、いつも湧き出る井戸のように、ある流れをつくり出す力があります。
その流れは、きらきらと光りながら、さらにたくさんのものを生み出すのです。

あなたの流れが曇るとき、それは、大きな影響を周りに与えます。
あなたが思っている以上に、あなたには人やものに影響を与える力が大きいのです。
ですから、私が鏡となって、あなたの心をいつも映し出します。
あなたには、自分で自分を楽にする力が充分に備わっています。
ただ、私のような鏡が必要なのです。
いつもあなたのそばにいて、私があなたの鏡となります。
そして、あなたに迷いがあるときは、行く先を明るく照らす光にもなるでしょう。
ほんの少しでも明かりがあればいいのです。
そして、あなたは必ず心の中から、ほんの少しの明かりを探すことができる力が充分にあります。
自分を信じてください。そして、一緒に進んで行きましょう。』



彼女はとても喜んで、ネックレスをずっと大切に身につけていたそうです。
その後、新しい地で順調に制作を続け、個展を開いて成功を収めたとの連絡をもらいました。

また、そんなこともあってか、私のところに彼女を通じて、天然石の人形やアクセサリーを作ってリーディングして欲しいとの依頼がたくさん来るようになりました。

そして、たくさんの方々から「これをもっといろいろな人に知ってもらいたい、石についての話をまとめてほしい」とのご要望を受けて、この本を記すに至っております。


小冊子「石からのメッセージ」より

「ごあいさつ」

「第1章 組まれた石の物語」


「第3章 石についてのご質問」


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